「顔の見える連携で患者・利用者様の生活をさまざまな立場から支えよう」
|看護学生室
先月(12月15日)に健友会看護介護活動交流集会が行われました。看護師、介護士、医師、リハビリ師・MSW含めて81名の参加でした。
今回のテーマは
「顔の見える連携で患者・利用者様の生活をさまざまな立場から支えよう」
~仲間意識を持って気軽に話し合おう~
というテーマで、看護部門8演題、介護部門4演題が発表しました。
訪問看護では、医療介護への抵抗の強い利用者さんへ、複数名訪問加算の導入の取り組みが
また、介護分野では、難病を持ち、要介護5で、現介護保険制度では対応しきれない部分を自費も使いながら、自己決定に基づいてご本人の意思を尊重して支援していくことのむずかしさ、介護保険制度の矛盾や限界を感じ考える事例の報告がありました。
病院の介護士さんのところでは担当した、患者さまへトイレでの排泄行動の自立をめざして一つ一つのステップを細かく設定して、本人ご家族と一緒に取り組んだ経過が「初めて事例をまとめた」という若手介護士さんから発表されました。
診療所では、なかなか透析看護は求人しても人が来ない状況から、看護師へ透析への意識調査を
2007年から城西診療所で行っているなんでも相談会で出会った方の根気をもった関わりの紹介がありました。
全体学習会では「嚥下障害について」
明日から役立つ嚥下障害に対するアプローチの仕方を、リハビリ医の中川医師と、坪ノ内STに教えてもらい、日々の嚥下の評価もどのように行っているのかも紹介」してもらいました。
また川島診療所の歯科衛生士さんたちにもマウスケアの方法を実際にデモンストレーションしていただきました。開口器を使用して、男性職員さんの口腔内を観察したり、ブラッシングしたり・・・。
だいぶ遅い報告にはなってしましましたが、
普段は違う場所で働いているスタッフが一同に集まり、活発な情報情報交換・意見交換となり、よりよい看護、介護をめざし、医療の質と安全性の向上も目指すことのできる大切な機会となったかと思います。
総師長から、本当に忙しい日常業務で、普段の活動を言語化し発信することが、日々大変なことも含めて改善されていくプロセスになっていく。是非続けていってほしい、とまとめていただきました。
また、介護部長より、介護保険制度が始まって、この10年、介護にまつわる殺人・心中などの事件が400件起こっている。特養待機者も42万人。お年寄りの社会的孤立も広がっている。制度の矛盾など事例を通し明らかにしていく取り組みが求められている、と締めくくりました。
発表準備に関わった方々、実行委員をされた方、本当にお疲れ様でした。
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