~若手看護師研修会~
|看護学生室
2月5日(土)に院内卒後2年目、3年目研修会を開催しました。
2年目の看護師さんは、受け持ち患者さんの看護展開を自分が主体となってチームに働き掛けながら実践することができる。ということを目標に、患者さんの療養している中での思いや、願いを認識して、一緒に解決したり、事例としてまとめを行います。
3年目の看護師さんは、地域フィールドに実際に行ってみて、医療や、地域でのフォーマル、インフォーマルなサービスがどのように取り巻いているのか目で見て、担当した患者さんが退院後の生活をどのように過ごされているのかを目の当たりにする機会を作り振り返り、事例をまとめます。
間質性肺炎を繰り返し、療養している80代女性患者さんにどのように患者さんへのかかわりを持ったらいいのか、チームカンファレンスで、離床への取り組みに意見が分かれながらも、丁寧な関係をはかり、社交的でななく意思表出があまり見られなかった方から、看護師へ思いを出していただくまで関係性が作れた事例。
リハビリ病棟からは、ポータブルトイレ排泄は、恥ずかしく、便座がとても冷たいという思いから、右橋梗塞を患いながらも、ご家族がリハビリに積極的であり、セルフケア行動が拡大していく経過に携わった事例。
地域研修では、ケアマネージャのケアプラン作成やモニタリングの様子、利用者さんの費用負担など、具体的にどれくらいかかるのかを目の当たりにしたり、
困難な事例と言われている方の担当依頼などを受けている様子もみてきたと報告されました。
自宅で転倒して、介助の手がなく、起き上がれずに6時間ベッドの下で過ごしていたという状況があるなど、必ず1日1度は、誰かが来る、という状況を作っていくことも必要とされる方もいることも学んだようです。
参加した主任からは、
「地域研修から帰ってきて、イキイキ仕事していて、早々に経験を発揮している。私もそういう経験がしたい」
「入院中の在宅指導は、とっても忙しい中ご高齢のご家族などに工夫してアドバイスもありますが、地域研修を通して、地域のスタッフも、病棟のスタッフもお互いに患者さんの方向性を考えてケアや指導にあたっていきたいですね。」
「急性期では、なかなか関わりが難しいけれど、自分の想いも、しっかりと発信していくことが大切。チームで、取り組んだ経験を生かして、今後も情報をカンファレンスでも、積極的に発信してみて。」
とアドバイスも交流しました。
最後に、全員の事例を通して、自分達の看護師としてのビジョンを発表しあい、看護部長から講評をいただき、「患者参加型看護計画が民医連看護の中で取り組まれ始めていること」を紹介されました。
患者さんの想いが何よりも先にあるということがどの事例からも引き出されていました。
日々、関わる中で、こだわりを持って取り組んだことは、決して簡単なことではありませんが、一人ひとりの大切な成長の一場面になったのではないでしょうか。
本当にお疲れ様でした。
担当し、訪問させていただいた患者様、ご家族の皆さま、本当にありがとうございました。
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