新人看護師がんばってます!~基礎看護技術研修&患者体験~
|看護学生室
この春、当院に8名の新卒看護師が入職しました
配属先は一般病棟3名・回復期リハビリテーション病棟3名・透析室1名・法人内の訪問看護ステーション1名。
入職から2か月が経った現在は、全員各部署に配属され、病棟では患者さんの受け持ちも始まっています。チームの一員として早く業務に慣れるべく、それぞれの現場で頑張っています。
今回は、現場に配属される前の「基礎看護技術研修」(4/6~4/13)の様子を一部ご紹介します。
指導役は主に教育担当師長や2年目・3年目の看護師が担い、介護スタッフやリハビリスタッフなどの多職種も講師として参加します。
↑経管栄養
↑採血練習(シミュレーターにて)
5月には「患者体験」の研修を行いました。
身体の不自由さや身体拘束による苦痛など、患者さんの気持ちを体験し、「患者の立場に立った看護を行うにはどうしたら良いか」を考えます。
↑重し・白内障メガネ・ヘッドホンを装着する老人体験
↑視界が悪く手の感覚が鈍い中で箸を使う
↑車椅子を自走してみる
↑抑制体験(ミトン・抑制帯・つなぎ・4点柵を使用し、30分間拘束された状態で寝てみる)
~患者体験のレポートより~※抜粋
(抑制体験について)
・「顔が痒い時に、ミトンや抑制帯のせいで思うようにかけないのがストレスだった」
・「体験では30分と時間が決まっていたため気持ちも楽だったが、実際に抑制されている患者さんは認知機能が低下していてなぜ抑制されているのか分からない方がほとんどで、いつまで抑制されているのかも分からず恐怖や不快感は計り知れないと思う」
・「自分を訪ねてくれる人がいると安心する。看護師が様子を見に来てくれると孤独感が薄まるのではないか」
(車椅子体験・高齢者体験について)
・「車椅子を操作するには自分で操作するための力が必要。疲れる。誰かに操作をゆだねたい患者の気持ちがわかった」
・「人とすれ違うときに自分が邪魔に感じ、うまく身体が動かせないことに罪悪感があった。思うように身体が動かないことはストレスで、自尊心も低下するのではないかと思った」
患者体験を通して、環境整備の大切さや、やむを得ず抑制をする場合は、訪室の回数を増やす・自分が見ている時(バイタル測定や保清時など)は抑制を外すなど、患者の立場に立った看護について思いを共有し、意見を出し合いました。
同期の8人、学生の頃から内定者同士顔を合わす機会もあったため、入職後すぐに仲良くなっていました。研修中は真剣に取り組み、休憩中などは明るく和気あいあいとした雰囲気が伝わってきました。
1年目は今後も数か月おきに集合研修があります。配属先が違っても、久々に集まることでお互いの成長を確認し合ったり、刺激を受けられる場があります。現場の先輩ナースたちも、新人が早く職場に慣れるようサポートしていきます。
色々な経験を積んで、皆で励まし合いながら成長していってほしいと思います!
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