1年目看護師集合研修「患者体験」
|看護学生室
こんにちは。中野共立病院 看護部です。
先日、1年目看護師の研修の一環で「患者体験」を行いました。
研修の目的として、身体の不自由さや身体拘束による苦痛など、患者さんの気持ちを体験し、「患者の立場に立った看護を行うにはどうしたら良いか」を考えます。体験項目は次の3つです。
①老人体験(重しや白内障メガネなど装着)
②車椅子生活体験(安全ベルト使用)
③抑制体験(つなぎやミトンなど装着)
体験の様子です
参加者の感想(抜粋)です。
・(車椅子体験で)自動販売機で一番上のボタンが届かず買うのを諦めた。
・(身体拘束をする看護師役をして)手をベッドにくくりつけるのは嫌な気持ちがした。
・(高齢者体験をして)視聴力などあらゆる感覚が低下することでストレスが大きかった。一過性のものではなく、これらの自由が少しずつ奪われ、それらを受け入れていく気持ちを少しではあるが想像できたと思う。
・身体拘束時は、身体的ケアと心理的ケアを含めて頻回に訪室すべきと思った。
体験終了後、皆で感想を交流し、今後の看護にどういかしていくか話し合いました。
「本来ならば時間をかければ本人ができることを業務の多忙さ故についこちらでやってしまうことがある」「患者さんができるまで『待つ』ことで、その動作自体がリハビリ・ADL向上につながり、本人の自信にもなる」
ということで、参加者全体の結論は『“待つ”を忘れない!!』となりました。
ぜひ、今回の研修で学んだことを今後の看護に活かしてもらえたらと思います
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